久万高原町は、愛媛県の西南部、県都松山市の南に位置する中山間地帯であり、標高300m～1,000m地帯に人家や農地が点在しています。西日本の最高峰石鎚山をはじめ、日本三大カルストの四国カルスト、国指定名勝面河渓等、全国レベルの自然資源のほか、ふるさと村、農業公園等の体験施設、美術館、天文観測館、山岳博物館等の文化施設、上黒岩遺跡や四国霊場等の歴史遺産、国民宿舎等の宿泊施設、ゴルフ場・スキー場等のスポーツ施設など多くの資源に恵まれています。

年降雨量は2,200ｍｍ、年間平均気温は約13度、夏季は冷涼で冬季には積雪も見られる地域であることから、主に水稲や高原野菜の生産に適した地域であり、さらに農地の基盤整備に積極的に取り組んできた結果、トマト、ダイコン、ピーマンなどの高原野菜、減農薬減化学肥料栽培の“久万高原清流米”など、全国に誇れる数多くの特産品を有しています。
林業の分野においても戦後の新興林業地としてその名が全国に知られており、主には優良柱材、大径材の銘木生産を、近年では中目材を活用した集成材生産や林業後継者の育成などにも積極的に取り組み、大きな成果をあげています。
平成24年3月には三坂道路が開通したことで、松山ICから町中心部まで車で30分で移動することが可能となり、これを機に交流人口や定住人口の増加を目的とした、町内の整備やイベント等も盛んに行われています。